ローマ人の物語 (12) ユリウス・カエサル ルビコン以後(中)

カエサルがポンペイウスをくだした後の残党対応と政策の話。
寛容の精神で敗者側も取り込んで自分の政策を進めていく。批判に対しても正々堂々と反論していく。誅殺した方が楽なのに。カエサルの性格が出ているのだと思う。リーダーシップ、政策、自分の性格にあったやり方があるし、性格が出るものなのだと思った。スッラしかり。そして現代のトランプ大統領も。。。

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新参者は熱心な体制維持派にまわる例が少なくない。出世の機会を与えてくれた現体制への愛着を捨てきれないからだろう。
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兵士の戦闘意欲が爆発したときは、それでは作戦通りでないと制止にまわるよりも、自然爆発した戦意に乗ってしまった方が良い。「ガリア戦記」
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政治にかぎらずすべての思想は、所詮はその人のライフスタイルの反映にすぎないのかと思ったりする。
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ひたいの後退とどまるところを知らなかった。
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兵士の現役は45歳まで。緊急の場合は60歳まで。60歳までが壮年期(ヴィリリタス)とされた。
60歳を越えてから老年期(セネクトゥス)に入ると考えられていた。
司令官は退役年齢なし。

ナチスの敬礼は、ローマ軍の敬礼を真似たムッソリーニの真似。