沸騰インド:超大国をめざす巨象と日本

多様でしたたかなインドを知ることができた。一党独裁で統制を強める中国と対象的だ。中国は、独裁制で世論をコントロールできたから効率的に発展できたとも見れる。日本の戦後復興も同じ。そう考えると、インドが、アメリカのようなある程度、多様性を有する覇権国になる可能性を感じる反面、その道はかなり険しいものになると感じた。激しい貧富の差、未だ残るカースト制度。独立の方向で国をまとめたガンジーもヒンズー原理主義の青年に暗殺された。発展は間違いないが、紆余曲折ありそう。

・インドは、官僚や学者などの計画を作る人と、現場で作業する人は別。

・日本は「オールジャパン」が成立するが、インドは「オールインディア」は成立しない。

・日本は組織力、団結力が強み。一方、インドは二の矢、三の矢が次々と出てくる粘りがあり、玉砕はありえない。したたか。

・インドは多様。意見をぶつけあうのが普通。

・外交ですら、国の意見が1つにまとまることはめったにない。

・新しいアイデアや、人材が次々と出てくる。

・組織力は無いが、自尊心が高く、粘り強い。玉砕はありえない。

・ガンディーをはじめ他者との違いを恐れず孤高を貫き、偉業を達成する、日本ではめったに見ないスケールに人がいる。

・日本の弱点を振り返ることにつながる。

・上から目線で技術を教えるのではなく、学ぶべきところは学び、GDP総額が伸びずとも「パー・キャピタル」のクオリティーに胸をはる、したたかな日本になるべき。