ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)

カエサルの若いころの状況がローマの社会状況とともに描かれている。共和制ローマ末期の混乱がカエサルを生んだことが良く分かった。

・生涯を通じて彼を特徴づけたことの1つは、絶望的な状態になっても機嫌の良さを失わなかった点であった。楽天的でいられたのも、ゆるぎない自信があったからだ。そして、男にとって最初に自負心をもたせてくれるのは、母親が彼にそそぐ愛情である。幼時に母の愛情に恵まれて育てば、人は自然に、自信に裏打ちされたバランス感覚も会得する。そして、過去に捕らわれずに未来に目を向ける積極性も、知らず知らずのうちに身につけてくる。