高倉健さんのエッセイ集。
健さんの性格は、繊細で、好奇心旺盛。そして、頑固、意固地。
その性格から生まれる、体験、思いをエッセーでつづっている。
健さんの心がわからない他の人にとっては、その思いの強さがわからないばっかりに、頑固、意固地に感じるんだろう。
でも、健さんは、自分の意固地をわかっており、それを含めて自分なんだ、このような性格だから仕事もやってこれたんだと、自分の性格を理解している。
文章表現力にも惹かれる。
特に、各エッセイの最後の文章は詩のように味わい深い。
「身体中にしみわたっていく心地よい熱いカフェオレとあいつの優しさの区別さえつかず、。。。」
「夢は、夢のままにしておいて、いいのかもしれませんね。」
この文章表現があり、エッセーで自分の心をファンの人に知ってもらえたから、「演技はうまいけど、私生活は意固地で変な人」という位置に陥らず、世界に多くのファンを得ることになったんだろうと思った。
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