伊豆の旅

伊豆を舞台とする短編小説、随筆集である。
読みやすい文章の書き方を学びたいと思い読んだ。1文1文が短く無駄がない。洗練された詩のような文章だと思った。
美しい文章に加え、小説にも感銘をうけた。さすが文豪である。
代表作の「伊豆の踊子」をはじめて読んだ。少女と青年の心の動きが極上の表現で描かれている。
他の小説もそうだが、純愛が描かれながら、ところどころで身分の差や、貧富の差など暗い面が描かれている。それが、登場人物の心の動きが複雑であることを示唆して、作品にリアリティを付与し、深みが増している。
短歌や俳句のような文章、小説だと思った。

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伊豆の旅