日経新聞記事で気になったのでメモ。
台湾中堅の収益力、ITの黒字、技術に底力―1位、力旺電子、半導体、特許を収益源に(NEXT1000)(2018/07/24 日本経済新聞 朝刊 ページ:10)
旺電子(イーメモリー・テクノロジー)は半導体メモリーの重要特許を蓄積し、ライセンス料で稼ぐファブレス(工場なし)企業
ソフトバンクグループの英半導体子会社アーム・ホールディングスと同様、特許ライセンス料を収益源とする。
・生産設備を持たない身軽さが強みで、売上高純利益率は4割強に達する。
・特許ライセンス料を得た経験から「これなら技術力を最大限生かせる」と04年には自社製品から撤退し、ライセンス料で稼ぐ事業モデルに転換。
・半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)に小容量メモリーの特許を提供。TSMCを経由し、並み居る世界のIT機器大手と取引を持つに至った。
・申請中を含め、この分野で700超の特許を積み重ね、競争力を保っている。
・今後は「IoT」で拡大見込む。
日本では半導体エネルギー研究所がライセンス料で稼ぐ事業モデル。
研究開発投資の収益化を実現しやすい。
ライセンス料で稼ぐことを重視すれば、企業が基礎研究を保ちやすい。
事業化に失敗してもライセンス料で稼ぐと説明できる。
以上の点で、研究開発における数値指標は、特許数とライセンス料。
今は、関係する事業部の収益が間接的な指標になっている。
まずは、特許を出し、ライセンス料を得る成功体験を作らないといけない。
特許権利期間20年を念頭に参入する分野を考える必要がある。
分野は、半導体、蓄電池が狙いどころか。
半導体と蓄電池分野の有機材料に関連する特許を調べてみよう。