残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

世の中で、一方的に良いといわれている事柄、外向的な人の方が成功する、ポジティブシンキングなどを、別の角度から評価し、豊富な実例を交えて長所短所をあげてくれている。何事も一長一短で、場合によって使い分けれるのがベストということかもしれない。または中庸か。

以下、メモなど。

内向的より外向的な人の幸福度が高い。
しかし、内向的な人はエキスパートに成れる確率が高い。
その理由は、外向的だと注意散漫になるから。
→多くの人は、環境を変えることで、内向的と外向的を使い分けている。例えば、テスト勉強のときは、集中できる場所、図書館などに行くとか。

ビッグ・フォー(幸福の4要素)

1.幸福感 人生から喜びと満足感を得ていること
  →楽しむ
2.達成感 何らかの業績でほかに抜きん出ていること
  →目標を達成する
3.存在意義 身近な人々に、ポジティブな影響を及ぼしていること
  →他社の役に立つ
4.育成 自分の価値観や業績によって、誰かの未来の成功を助けていること
  →伝える

ストレスを減少させる最も効果的な方法は、計画を立てること。前もって障害を予想し、克服法を考えておくと、状況をコントロールできていると感じる。

人間の脳は、幻想と現実を見分けるのは不得意。
何かを夢見ると、脳はすでに望みのを手に入れたと勘違いする。
手に入れた、達成したという勘違いから、奮い立たせ、努力するということをやめてしまう。

目標を夢見た後に、「実現に立ちはだかるものは何か?それを克服するにはどうすればよいか?」を具体的に考えることが重要。

目標を達成するための行動を、いつ、どこで、どのように取るかと、ざっくり計画するだけで、学生たちが目標を達成する比率が40%以上向上したという。

米陸軍特殊部隊は、IF-THENを実行する
もしヘリコプターが落ちたらXを実行する。

IF-THENは実行が大変。より実践しやすい形にしたのがWOOP

WOOP
Wish 願い
Outcome 成果
Obstacle 障害
Plan 計画

まず、自分の願いや夢をイメージする(例 素敵な仕事に就きたい)。
次に、願いに関して自分が望む成果を具体的に思い描く(例 グーグルで事業部長として働く)。
それから現実を直視し、目標達成への具体的な障害について考える(例 同社の面接を受ける方法がわからない)
障害に対処する計画を考える(例 グーグルで働いていて、人事部に連絡してくれる知人をリンクトインでチェックする)

エッティンゲンの研究では、
WOOP(心理対比)は、実現可能性が高いとやる気を喚起するが、実現性が低いと効果が無い。
この機能を使って、願い、夢が妥当かどうか判断できる。

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する 単行本