1986年に刊行された「日本海軍の名将と名参謀」を改題、再編集された本です。
各将軍、参謀ごとに武勇伝が紹介されている。
まだ本人や遺族が健在ということもあり、全体的に賛美感が漂う内容になっている。
タツノコプロの「決断」に近い雰囲気。
時代がたったということもあって、現代の保坂さんの本(帝国軍人の弁明とか)の方が、客観的である。
今回の収穫は、東条暗殺を計画していた高木惣吉を知ったこと。ドイツのヒトラー暗殺未遂のように日本でも同様の動きがあったことは知らなかった。
目次
名将篇(米内光政―三国同盟阻止に生命を賭した海相
山本五十六―ソロモンに墜ちた巨星
山口多聞―ミッドウェー海戦の闘将
木村昌福―勇気ある決断、キスカ撤収作戦
小沢治三郎―先見と決断の連合鑑定司令長官
大西滝治郎―特攻作戦を敢行した非将)
名参謀篇(草鹿龍之介―真珠湾奇襲を成功させた無刀流戦法
井上成美―ナンバー2に徹した智将
黒島亀人―ハワイ奇襲作戦を立案した鬼才
宇垣纏―特攻に散った連合艦隊参謀長
富岡定俊―対英米戦略を立てた軍令部作戦課長
高木惣吉―東条暗殺を計画した硬骨の人)