ITやAIの本質は自動化である。

最近、自分の周りでITやAIの導入が、やみ雲に叫ばれているような気がします。
そこで、自分の考えを忘れないうちにメモしておこうと思います。

仕事は価値の創造。自分が関わっている化学材料だと、材料の製造コストを下げるとか、新機能の材料を開発することになります。

一方、ITやAIの本質は自動化です。介在していた人をはぶくことです。
ITやAIで全く新しいことができるようなイメージで語られますが、結局できるのは自動化です。

Eメールは、郵便局の仕事をはぶき、文章データの伝達を自動化し、
ネット販売は、販売員をはぶいて、製品を直接、顧客に販売することで販売作業を自動化したわけです。
Eメールもネット販売も、顧客に従来方法と比べ、低コスト、スピードアップという価値を提供しています。
AIは、運転の自動化、自動運転を実現しうるということで騒がれているのです。

よって、化学では、ITやAIを導入して業務を自動化することと、材料の製造コストを下げるとか、新機能の材料を開発することを結ぶつける必要があります。

ちょっと話が飛ぶけど、最近読んだ「大本営参謀の情報戦記」にも似た話があった。
 第2次世界大戦のとき、アメリカ軍は制空権を第一に考え、制空権の及ぶ範囲内の飛行場を占領していく「飛び石作戦」で、南太平洋からフィリピンまで進撃する戦略を立てた。一方、日本軍は日露戦争から変わらず土地の占領と歩兵重視の戦略から抜け出せなかった。
日本軍も飛行機を持っていたけど、戦略と結びつけて勝つための運用ができていなかった。

 飛行機で制空権をとる。
 ITやAIで業務を自動化する。

アメリカ軍が、制空権をもとに戦略を立てたように、我々は自動化で戦略を立てないといけない。

化学材料の開発→製造→販売→技術サポートという一連の流れのうち、ITやAIを使って、どこが自動化できるか考え、顧客ニーズに結びつく材料を提供する戦略を考えないといけない。

アメリカは戦略を考えるのがうまい。
上で紹介した本ではアメリカ軍は「飛び石作戦」を戦前の大正10年ごろから考え、準備していたフシがあるという。
現在のIT巨大企業、Amazon, Google, Facebookも戦略が鮮やかだと思う。まずフレームワーク(≒自動化システム)を作り、ただで顧客に提供し、データを蓄積する。そして、蓄積したデータを解析しリコメンド機能など新たなサービスを提供している。情報に対する感度もアメリカ軍と似ている。

これを参考に、自動化→情報蓄積→情報利活用による価値創造、という流れで自動化の次の戦略も考える必要がある。

加えて、戦略は、長い期間を対象とするので、技術革新も考慮する必要がある。
その際、ブロックチェーン技術を考慮する必要があるのは、「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」「入門 ビットコインとブロックチェーン」を読んで、間違いないと思いました。