電子記録債権のフィンテック企業Tranzaxの社長小倉隆志さんの電子記録債権が既存企業に及ぼす影響の話。企業で多く使われる債権が電子化され効率化されることが詳しく書かれている。概要は後半の対談を読めば把握できる。大きな可能性を感じる一方、巨額のお金がかかるITインフラに対する利権をめぐる国の動きも感じました。多くの既得権をもつ金融分野が、既得権から離れた仮想通貨やクラウドファンディングが広く活用されるようになるのは、もう少し先だと感じました。
以下読書メモ。
・フィンテック3分野 「金融業務」「付帯業務」「仮想通貨」
・フィンテックが今後広がらない理由
・「金融業務」
日本は全銀システムにより送金は即時可能。
クラウドファンディングは反社会的組織を排除できていない
・「付帯業務」
運用はすでにアルゴリズム取引に移行済みで伸びしろなし
個人の投資アドバイスは方針を決められない人への説得の方が重要
・「仮想通貨」
通貨の信頼性が乏しい国で需要大。金融不安が高まると上昇。
信頼性の低い通貨の代替、交換用。
決済に時間がかかる。
→電子記録債権は地に足が付いている!という流れ。