小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの

 ヤマト運輸の小倉昌男氏の私生活のノンフィクション。
 宅急便のサクセスストーリーで有名だが、やはり誰もが抱える家族の問題を抱えながらヤマト運輸の経営に取り組んでいた。
引退後は、家庭という点では寂しい老後を過ごしていたようだが、その分、障害者の勤労施設の発展に尽くす財団の運営に取り組み、社会人としては充実していたのではないかと推察する。最後は娘家族のアメリカの家で静かに息を引き取ったのが心の救いである。
 小倉昌男氏に限らず、サラリーマンの定年後は慎ましいことが多い。サラリーマンは一時的に活躍の場を与えられたと考え、引退後は清く帰農するのが私の理想。その思いを再確認する本となりました。

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小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの