ベスト・エッセイ2017

いろいろな分野の方々のエッセイが読めて面白い。
それぞれが取組んでいる仕事や体験を糸口に、「人生とは」といった深い命題に切り込んでいく。
とらえ方はいろいろだけど行き着く先は同じなんだなあと感じました。

中でも、高橋源一郎さんのエッセイは心に残りました。
これを読んでキリスト教的な話だなと思いました。
キリスト教は他者との関係、仏教は自分自身の研鑽、というイメージがある。
他者との関係で試練を経験するとクリスチャンになる人が多いように感じていたが、それを再認識する話でもありました。

また、長い小説と比べ、筆者の主張や、笑いが凝縮されているエッセイは、知識欲はあるが飽き性の私に向いていることをあらためて認識しました。