豊前国ゆかりの敗者の物語。12人。背景が丁寧に書かれており、中央でなく地方の話であるが、中央の出来事が地方にどのように影響し、事件が起きて、敗者となったか、よく理解できた。地方の小さな話であっても、背景がわかると、壮大な歴史として捉えることができ、面白かった。
現実主義で調整型の小宮民部と、原理原則の島村志津摩の対立。戦時は指揮能力から島村志津摩が主導。熊本藩参謀の具申を取り入れ小倉城を焼く。
犬甘兵庫 いぬかいひょうご、曽根干拓プロジェクトを立案した家老 失脚し頂吉(かぐめよし)の牢屋で死去