【書評】データサイエンティスト入門 (日経文庫)

データサイエンティストの入門書をうたった本。現在は本書で書かれているような「データサイエンティスト」という専門職が成り立つと思うが、将来はデータ解析を行いながら仕事をするのがどの分野でも普通になっていると思う。データの蓄積、クリーニング、解析は自動化が進んでいる。パソコン上で完結する作業は、遅かれ早かれ自動化される。データを生かして仕事をするビジネス力を磨くか、自動化を行う側になる必要がある。ということを逆説的に再認識してしまいました。

ビジネス活用例は興味深い。オープンソースをモディファイして活用する例が良く出てくる。そういうとこに「データサイエンティスト」が必要ということなんだろう。

・2つの異なった文化の融和を図り、データによって新しいビジネスを生み出すため、勉強家を主催。客観的事実であるデータを判断基準とする「データドリブン」を両者の共通言語とするため。

・MLBの「フライボール革命」。統計解析から野球のヒットは通説の「ゴロ」よりも「フライ」から生まれやすいことが判明した。