【書評】ひとり旅

吉村昭氏の最後のエッセイ集。「余計なフィクションを加えずあくまで事実こそ小説」という姿勢、その姿勢による徹底した調査。それを表すようなエッセイが収められている。

・薩英戦争後、小松帯刀の助言でイギリスと和解した島津久光はえらい。薩摩と長州は武器で結び付いた。

・東京空襲後、すべてのものが焼けた。飼っていた池の鯉も焼けて骨も残っていなかった。電信柱もすべて焼けたが、地下部分は残っていて、それを掘って集めている人がいた。薪にして売っていたらしい。