【書評】いきもののカタチ 続・波紋と螺旋とフィボナッチ 多彩なデザインを創り出すシンプルな法則

生き物の形、模様の形成メカニズムをわかりやすく説明してくれている本。カブトムシの角の生成、貝の形状、魚の模様の形成メカニズムの説明には引き込まれた。いずれもシンプルなルールに従っている。複雑で難解、お手上げと感じる現象が、シンプルなルールで説明されてしまう。さらにルールを見出すための仮説と明確な検証実験。推理小説を読むよう。科学のだいご味が味わえる本である。加えて、コラムも筆者の研究者としての主張が述べられており考えさせられる。コラムといいながら多いのページがが割かれている。コラムに書かれた筆者の主張を読ませるための本のようにも思える。

・貝の形状は物理的な要因により決まっている。よって宇宙の地球外の惑星上の堅い殻を持った生物も同じような形状になる。

・高田社長のプレゼン極意。
①対話により共感を成立させる。疑問に対して答える。一人突っ込み。
②ディテールの積み重ねで信頼を得る。隙のない検証データ。しっかりした比較データ。
③感動を伝える。「仮説と検証」の流れで研究を追体験してもらう

・「猿の惑星」→知性は本来的な欲求ではなく、刺激し続けないと、減退してしまう