【書評】そこが知りたい著作権Q&A100


題名の通りQ&A形式で100件。質問はAIなど最新の事象にあわせた質問が多い。さらに回答は、判断が難しいものでも著者の見解が必ず文章末にまとめられており、わかりやすい。一読しておけば必ず役に立つと思う。AIが書いた小説は現行著作権法では著作者不在で著作物ではないとなる、とか話のネタとしても面白いと思う。

・具体的な創作に人が寄与していないと著作権は認められない。人工知能を使った人は道具として使っただけ。人工知能を作った人、用いたデータベースも創作に寄与していない。

・ネット上の記事の掲載場所をリンクして紹介する場合には、海賊版サイトへのリーチサイトを除いて、複製権の侵害にあたらず、公衆送信権の侵害にもならない。

・特許公報の明細書や図面は出願人が著作権を有する。

・対価なくボランティアの講演で他人の著作物を上映するのに著作権者の許諾は不要。しかし、複製権は非営利目的の例外は認められていないので資料配布すると複製権侵害になる。