まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか

現金持って暴落まちということか。暴落後に買うのが最も勝率高い。

・プロ意識があるとシグナルよりもノイズに注意を向けてしまう。

・ネロはリスクを意識し、規律を保ちながら一所懸命働けば、気持ちよく人生を送れる可能性がとても高いと信じている。それ以外はみんな偶然の産物で、膨大なリスクを(そうとも知らずに)とっているか、あおるいはとても運がいいのかどちらかだ。中ぐらいの成功は能力と努力で説明できる。とても大きな成功は、むしろ不確実な結果のばらつきが原因だ。

・ネロは多少の損は気にしない。パニックや急な暴落で吹き飛ぶ可能性を避け、逆にそんな事態が起きたときに儲けたいと考えている。

・間違ったトレードをすればつけば回ってくる。エルゴート性。

・期間が長いほど成功確率が上がる。1秒で50%、四半期77%、1年93%。期間が短いとノイズが入ってくる。さらに人間は感情をコントロールできない。短い期間で投資情報を見れば見るほど感情の起伏を生む。

・財産はどれだけあるかよりも、どうやって財産を手にするかのほうが人の幸せにとって大事だ。

・私はてとも非合理で、偶然に振り回され、苦しみやすい。情報から遠くはなれた公園のベンチやカフェであれこれ考えているほうがいいとよくわかっているけど、なんらかの形で強制されないとそうすることができない。私の唯一の強みは、私は自分の弱みを知っているということ。

・経済指標に基づいたトレードは単なる偶然かもしれない。何かの方法で得た信念の正確さを過大に評価している。

・うまくいったのは相場よかっただけ。さらに相場にあったトレード方法を持っていたから。

・進化と一緒。変化した環境に偶然適した個体が生き残ってきた。

・投資家も経営者も、確率でお給料はもらわない。彼らはお金でお給料をもらっている。だから、大事なのは何かあ起きる確率ではない。実際にそれが起きたときにどれだけ儲かるかが大事なのだ。

・市場は上昇する可能性が高いけれど、空売りするほうがいいと思った。下がった場合、大幅な下落になる可能性があるから。

・累積的な効果が問題になるときは外れ値を無視してはだめ。地球温暖化も。ある年、急激な気温上昇が起きた場合、氷河は溶けてその影響を与え続ける。

・賭けに勝った人が生き残り人目につく。負けた人は退場して人目につかない。