GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略

米中対立という視点で、メガテックの各分野でバッティングする米中の企業を比較するかたちで説明されている。最新動向を踏まえた各社の戦略は分かりやすくまとめられている。読んで思ったのは中国国内ではBATH独占だが、世界ではGAFA優位だということ。GAFAの最大の敵は独占禁止法だと思う。日本は国内プラットフォーマを保護しつつ、GAFA活用が進むんだろう。IT→スマフォ→半導体と米中摩擦が下りてきている中で、日本の電子部品の中国向け輸出は以外と影響を受けるんじゃないか。韓国、台湾向け輸出が大事になってくるし、アメリカへの輸出も増えるかもと想像が膨らみました。

・ミッションが事業を定義し、イノベーションを起こす。

・アマゾンは顧客志向、グーグルやアリババは社会問題解決志向、アップル・フェイスブック・テンセントは新たな価値提供志向、バイドゥ・ファーウェイは技術志向。

・8社の共通点
 プラットフォーム志向
 ビッグデータ×AI志向
 それぞれの分野でデジタルトランスフォーメーションDXを志向
 カスタマーエクスペリエンスを最重要視

・GAFAのミッション
 アマゾン 顧客の経験価値をDXする
 アップル スマホにより生活をDXする
 グーグル 情報の整理をDXする
 フェースブック つながりをDXする

・プラットフォームビジネスのレイヤー構造の中でOSやソフト、アプリ等の部分がもっとも重要な階層になる。データが蓄積できるから。ビッグデータ×AIのビジネスを行う上で必須。

・ROAマップ。縦軸営業利益率、横軸総資産回転率。財務分析の定量分析だが、会社間の相対的なプロット位置で収益構造と事業構造の違い、経営戦略の違いが判る。

・今日が人生最後の1日と思って1日を精一杯生きる

・デジタルトランスフォーメーションの目的は顧客重視でないとだめ。顧客志向に立脚したデジタルトランスフォーメーション

・店舗や人の再定義が生き残り策の要諦。専門性や信頼性が遺産。書店であれば「本を売る店舗」から「情報を提供する場所」に再定義。