天才を殺す凡人

大企業で創造性のある人がつぶされてしまう原理が良く理解できた。ストーリー形式なのも自分の身近なものでイメージすることを助け、分かりやすかった。会社の上層部はロジックを振り回す秀才が多い。秀才タイプが大事にする再現性を念頭に対処する必要があることを学んだ。また、もし部下を持ったら、部下の天才部分を社内でいかす、「根回しおじさん」になりたいと思った。

・世の中に未だない創造的なものは評価法がなく反発をうけやすい。逆説的にその反発の大きさが物差しとなる。

天才:創造性で評価される
秀才:再現性で評価される
凡人:共感性で評価される

・共感性は感情だからうつろいやすい。自分の都合で天才への支持、不支持を都度変えていくので天才を傷つけ、社会的に殺していく。

・秀才はロジックで天才を追い落とす。秀才は再現性を大事にする。以前秀才が言った言葉を引用してお願いすることが重要。

・科学に失敗はつきもの。科学の教科書に書かれていることは成功の上澄み。秀才は教科書で学んだことが全てと勘違いする。

・2流の研究者はサイエンスすることが目的となる。

・早熟の天才というのは、早い段階で「自分に合う武器」を見つけた人。どれだけ才能があっても、自分に合う武器を鍛えないかぎり、世の中は君の才能を認知できない。