日本型リア充の研究

日本は都心の土地を持つものと持たないもので分けられる階級社会であるという主張。
土地持ちの子孫が日本の勝者であり、彼らは非内省型人間である、ということをデータをもとに説明していく。
日本は特に土地本位の経済なのでこのような現象が起きる事、持たないものによる挽回は難しいことを論じ、最後に、同じ土俵で勝負せず、「教養」を身につけ後世に評価される人間になろう、と結ぶ。思ったのは、人それぞれ好きなことがやれれば、資産も、階級も気にせず幸せになれるということ。資産家が常に幸せなわけではないのは皆知っている。そいう大きな格差があることを知ったのは良かった。今後、相続税による税収が増えるかもしれない。でも団塊世代は票田だから、抜け道も用意されるんだろうなー。まあ、自分には関係なし。

日本の勝者
→土地が安かった時代に都心で土地を取得した先行者の子孫。都心の土地を相続した世襲2、3世代が勝ち組。

非内省型人間
→土地資産により余裕が生まれリスクテイクしやすい状態の人、自分の言動がどのような損得をもたらすか計算できない

アメリカでは、世帯年収1300万円以下が低所得者に分類される街「も」ある。これに当てはめれば日本人は「みな」貧乏。
←「」は私が付けたもの。アメリカ側は「も」で限定して、日本側は「みな」で全体を指して比較している。こういう、同じ土俵で比べていいのか怪しい比較がちょくちょく出てくる。。。気を付けて読む必要あり。この辺が惜しい。視点は良い本だと思うんだけど。