コンビニ人間

空気を読んで考えを画一化し効率化をはかる日本社会。空気を読んでルールを見つけそこで結果を出していかないと負け組となる。ルールを見つけるのが苦手だけどルールが示されれば着実に実行し結果を出せる主人公古倉。ルールを見つけられるが結果を出す根性がない白羽。前者は救われるべきと感じ、無理に日本社会に合わせず、「コンビニ」という日本社会との接点を保てばよい、結局、ハッピーエンドだと思う。後者の白羽は、どこの社会でも一定数いて、空気を読めない人を惑わす存在だと思う。あまり関わらない方が良い人間。小さな成功体験を積み重ねさせれば変わるかも、と作者はラジオのインタビューで言ってたけど。そんな手間のかかる教育は、日本社会同様、効率を追求する会社では難しいと思う。子供のころの教育が重要だ。どうでもいいかもしれないがカバー絵と小説の関係が良くわからないなー、とも思った。