Q&A形式でまとめられている。著者の基本的な考えが、具体的にどのようなケースでどのように使われるのか分かりやすい。
・仕事を選ぶときは仕事の内実を基準とする。環境は考慮すべきでない。
・世の中わりとバランスが取れている。どこでもいい面があるから存続している。大企業、ベンチャー、一長一短である。
・近いものほど悪く見えやすく、遠いものほどよく見えやすい。アメリカの大手企業が目立っているが、名も知られていな会社がそれ以上にある。
・何事も悪いことは早く起きた方が良い。最悪をボトムラインとして交渉し、最悪が実現してしまったら早期に再起をはかる。
・商売は理屈と気合が2:8
・人が勉強する目的は、「自分の頭で考え、自分の意見を持ち、それを自分の言葉で表明する」「自分なりの価値基準を持ち、それを自分の言葉で表明する」
→より正しい決断ができるようになるため、だと自分は思っている。
・稼げる人が一番偉い。だからといって営業が偉いわけではない。営業は手段にすぎない。商売まるごと全体を構想して動かせる人のことを意味している。「こうやったらもっと稼げるんじゃないの」と考えて、全体を動かして利益を生む人のこと。
・みんな資源制約のもとで生活している。「何をするのか」よりも「何をしないのか」の判断の方がよっぽど大切。「何をしないのか」のほうがタフな決断。
・東大とスタンフォード大。どちらが良いかは、その人にとってどちらがよいかということ。分野、研究内容、本人の性格、好み、などなど。環境で決定しない。目的を基準とする。
・社会の流れに身を任すのが良い。良い流れ方は、人と比較しないこと。周囲と比較して物事を「良し悪し」「優劣」で考えるのが不幸の始まり。
・「自分を変える方法は3つしかない。時間の使い方をかえる。付き合う相手を変える。住む場所を変える。一番意味が無いのが「変わるゾ!」という決意だ。」by 大前研一
・稼ぐとは以下の3つしかない。
売上が上がる
コストが下がる
もしくは両方
・市場価値には2つある。「できあいの価値」と、「できあいの価値」を掛け算した稼ぐ力。「できあいの価値」はプログムスキルとか語学、M&A経験など。これらのスキルを組み合わせて、売り上げを伸ばす、コストを下げるストーリーを提案、実行するのが稼ぐ力。