上司は思いつきでものを言う (集英社新書)

自分が読み取った本のタイトルの答えは以下。
・部下が正しい提案をしても、上司が受け入れないことがある。それは、上司には上司の立場があるから。正しい提案は、過去の問題点をあぶりだす。過去の問題点は上司、そのまた上の上司の失敗を指摘することになる。だから、上司は、部下の正しい提案を受け入れづらい。
・部下の正しい提案と、上司の失敗が明白にならない別の視点の解決策を考え、提案しているので、上司が思い付きでものを言っているように見える。

本文はまわりくどく読みづらい。ところどころに要点が書かれている。その要点だけをつまみ読みすれば事足りる。
書かれている要点は、会社の意思決定がどのようにされるか参考になる。自分の会社にあてはめ、自分の仕事に生かしたい。

・会社は事実を明確にしたがらない。
・会議で言ってはいけないこと。会社の今までのあり方を否定すること。
・会議とは「前提からはじまって結論に至る」もの。しかし日本の会議は違う。「仮の前提から始まって、それを正式の前提として承認することによって終わる」。結論は、既に別のところで出されているか、会議で承認された「前提」を受けて、別のところで改めて結論を出す。日本の会議は議論するところでなく承認するところ。