GAFAの強みがより理解できた。さらにGAFAが支配する世界の中でどのように生きていけばよいかも提案している。参考になった。
・ハーバード大学の「グランド・スタディ」。
75年と2000万ドルをかけた調査。
人間の幸福に何の因子が最も寄与するか。
幸福レベルに最も強く影響するのは人間関係の深さと有意義さ。
・生物種として人間を見た場合、発達した脳は、競争上の差別化。
・データが最強の武器である。
グーグルは検索履歴から今何に興味があるか、今後何をしようとしているか予測できる。そのデータは膨大だが、匿名である。
一方、フェイスブックは、特定の活動と、特定の個人が結び付いている。よって、特定の個人のデータを追跡できる。
アマゾンは、クレジットカード情報と客のプロフィールを持ち、個人と買物パターンがわかっている。
アップルもアマゾンと同様である。
これらの企業がデータを持つことと同じくらい重要なのは、消費者の行動パターンを明らかにして提案を向上させるために、ソフトウェアとAIのスキルを持つということ。
・GAFA後の世界を生き抜くために。
組織でなく人に誠実であれ。企業を含めた組織は人を正当に評価しない。一方、人は企業と違って忠誠心を評価してくれる。
リーダーがうまくできるのは、バックにいるチームがうまくいっているときだけ。
・好きなことではなく、得意なことでキャリヤをみがく
・不満を口にしない。会社をやめたとき周りの人は、やめた人が何をしたかでなく、どのようにやめたかを覚えている。
・平均に回帰することを覚悟する。世の中には思っていたほどよいことも悪いこともない。大勝利を収めてもおごることなく、しばらくはリスクを避けた安全策をとれ。平均値への回帰の力は強く、幸運(その多くは純粋な運)はどこかの時点でひっくり返る。
・かっこいい仕事ほど、競争が激しく、労力に見合った給料が得られない。精神的な満足が得られるだけ。大企業の中間管理職は子供はあこがれないが、適度な余暇と給料が得られる。
・大企業で成功するのはそう簡単なことではなく、他では見られないユニークなスキルが求められる。他人とけんかせず、不公平やバカげたことに耐え、駆け引きすることも必要だ。そうすることで実力者に注目され、幹部レベルからの支援を取り付ける。もし大企業でうまくいっているのなら、リスクを考えたとき、そのままその仕事を続けたほうが裕福でいられる。大企業はスキルを伸ばすのに最適なプラットフォームになる。
・現在は報酬が高い仕事が少しだけで、それにあぶれた人が残りをめぐって争っている。この調子だとアメリカは300万人の領主と3億人の農奴の国となる。今ほど億万長者になるのは簡単だが、百万長者になるのが難しい時代はかつてなかった。