amazon 世界最先端の戦略がわかる

Amazonの現状を把握することができる。秘密主義で開示情報も少ないためだと思うが、憶測が多いのが気になった。そのため、分析も浅い感じ。しかしその分、読みやすい。Amazonについて書かれた本を初めて読んだ自分にとっては、概要を把握できてよかった。

・Amazonの基本姿勢は単純。本業をするうえで生まれた技術やサービスで横展開できそうなものがあったら、それを育てる。あるいは、近接する領域の事業があったら、それに乗り出す。それに多額の投資をし業界トップに育てる。一方、アップルやグーグルは違う。アップルはスマートフォンで稼ぎ、拡張現実(AR)に投資し育てようとしている。グーグルは検索エンジン、広告で稼ぎ、自動運転に投資している。

・マーケットプレイスは自社製品を簡単に世界展開できるすぐれもの。しかし、売れ行きはAmazonに監視されており、人気が出ると、Amazonの商品ライナップに取り込まれてしまう。それがいやでマーケットプレイスに出品しない人もいる。

・Amazonに勝つための1つは、輸送費の方が高くなるような安い商品を扱うこと。100円ショップビジネスへの参入は難しい。アメリカの100円ショップ「ダラージェネラル」は1万3千件を誇る大企業になっている。ダラーツリー、99セントオンリーストアも含めると、アメリカの100円ショップは3万店舗に迫る。日本最大手のダイソーは国内3150, 海外1900店。

・AWSの顧客はCIA。2013年に4年間の契約を結んだ。競合のIBMより技術的に圧倒的に進んでいる。日本でも毎日新聞、三菱UFJ銀行が使っている。

・ベゾスは理念の追及に貪欲。「全てを顧客のために」を御旗に、無駄を徹底的に省く。幹部でも飛行機のビジネスクラスは禁止。

・AmazonはKPI(Key Performance Indicator = 重要業務指標)至上主義。月、週、日などの期間を決め、業務内容によって細かく設定された目標を達成したかどうかチェックする。小売なら、来店客数、客単価などの目標を定める。しかしAmazonはもっと細かい。システム稼働状況、顧客からのアクセス数、コンバージョンレート、新規顧客率、マーケットプレイス比率、不良資産率、在庫欠品率、配送ミスや不良品率、1単位の時間にかかった時間、などに細分化。それぞれの管理担当者ごと、地域ごと、倉庫ごと、システムごとに割り振られいる。